残業禁止、副業推進、リモート勤務。
働き方改革が進められている現在の日本において、新型コロナウイルスの影響もあり、さまざまな働き方をする方が出てきました。
その中でも、フリーランスと呼ばれる働き方で働く方がとても増えています。
フリーランスには、さまざまな定義があるのですが、イメージとしては、どこかの会社などに所属をすることなく、自分で事業を営んでいる方のことを言います。
フォトグラファー、デザイナー、クリエイター、コーチなどをイメージしてもらえるとわかりやすいかもしれません。
副業が認められつつある最近の時代背景を見ると、副業として、フリーランスとして活動をされている方も増えてきました。
国としても、副業としてや、フリーランスとして働くことを推進しているのか、フリーランスの税制が優遇される方に、変わってきています。
では、このフリーランスで働く方と会社員として働く方とでは、税金の計算にどのような違いがあるのでしょうか?
主に3つの税金が関係してくる
フリーランスで働く方々に課される税金は主にこの3つです。
・所得税
・住民税
・消費税
これに合わせて、事業税というものが課されることもあります。
これらの税金は、フリーランスの方だから、課されるというものではありません。
サラリーマンの方だったとしても、課されます。
自分で計算をして確定申告で納税をするか、年末調整をされることによって、会社が納税をしてくれているかのどちらかです。
ただ、事業で稼いでいるお金と、給与としてもらっているお金では、その計算方法が大きく違います。
今回はこれらのうち、所得税について詳しく見ていきます。
会社員とフリーランスの税金計算の違い
これは、あなたの「所得」に対して、課される税金です。
いわゆる「利益」のことです。
売上から経費を引いた残り。これが利益です。
サラリーマンの方であれば、給与から一定の控除額を引かれたものを所得として見られて、税金の計算が行われます。
そのため、どれくらい経費がかかっていたとしても、基本的には考慮してもらえません。
自己投資をしたことや、いろんな人に会って視野を広げたことによって、自分の価値は高まり、収入が上がったとしても、所得税の計算には、影響をされません。
ここが、フリーランスの方と、大きく違う点です。
フリーランスの方であれば、稼ぎ出した売り上げから、事業のために使った経費を差し引いたものを所得として見られて、税金の計算が行われます。
実際の手元に残っている利益に対して、税金が課されるイメージです。
事業のために使った経費が多い場合には、フリーランスの方が税金が安くなります。
自宅兼事務所にされている方は自宅のうち、事務所部分の家賃。
携帯電話代、ガソリン代、書籍代、セミナー参加代、交際費など。
会社員の時には、ただ単に払っていたものを経費化することができ、節税することにつながります。
その分、帳簿の作成や決算書、申告書の作成など、事務手数料は増えますが、事業を行っているならば、それもセットの仕事になります。
副業の場合には?
では、副業として、フリーランスで働いている方はどうなるのでしょうか?
実は、この方法であれば、どちらも良いところを両取りすることができます。
細かい話やグレーな部分は除いたところで、簡単にお伝え致します。
ここでは、収入を合わせるために、本業での給与収入を400万円で、フリーランスとしての副業収入を100万円ということで、計算をします。
会社員で500万円稼いでいた頃よりも、納める税金は軽くなりました。
フリーランスで働くよりかは、納める税金は多いかもしれませんが、しっかり仕事をしていれば、会社からもらえる一定ラインの収入は確保されています。
そして、交際費や自己投資代なんかも、一定の基準のもと、経費化することもできています。
これは、給与でもらう収入と、事業で稼いだ収入とでは、計算方法が違うことで起こること。
両方もらっている場合には、それぞれで計算を行うことから、両方の良いところを活用することができてしまいます。
今の時代。このような働き方も良いかもしれませんね。
自分にあった働き方を
このように、働き方で、税金の計算方法は変わり、納める税金の金額も変わります。
これは一概に、フリーランスの方が一番有利だよという話ではありません。
会社員には会社員の良さが、フリーランスにはフリーランスの良さが、副業には副業の良さが、それぞれあります。
自分にあった働き方をして、その中で、うまく節税をしたり、納税をしたり、されてくださいね!
私個人としては、いつかフリーランスとして働きたいという思いや、いつか起業をしてみたいと思われる方は、まずは副業から始められることをお勧めします。
副業で小さくリスクを取っていって、挑戦と試行錯誤を繰り返して、自信や実績がついた時に、その夢を不安なく叶えられてくださいね。
ちなみに…。
自由の国、アメリカでは、全人口の3割近くがフリーランスとして働いているそうです。
(日本は1割ほど)
日本もいつか、その基準まで近づくこともあるかもしれません。
もしもあなたが、会社員としての働き方に限界を感じられているのであれば、まずは何か小さくても始めてみましょう!
そして、時間を使って、育てていってくださいね。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
20代に向けて「お金の本」を執筆したり、幸せになるお金の知識を伝えたりしています!