もったいない精神は意外と大切

お金の考え方
安江一勢
27歳で税理士をしています!

20代に向けて「お金の本」を執筆したり、幸せになるお金の知識を伝えたりしています!

 

「ご飯を残したら、もったいない」

「そんなことにお金を使ったら、もったいない」

「支払った金額以上の元を取らないと、もったいない」

 

あなたは、このように「もったいない」と思うことは、ありますか?

 

この「もったいない」という感情は、お金のことを考える上で、実はとても大切なことです。

あなたにとって、お金が大切なものであればあるほど、もったいない精神をうまく活用されてみてくださいね。

 

多くの勉強をできた理由は”もったいない”

私が税理士になるために猛勉強をしていた20歳の時。

当時は、青春のすべてを勉強に費やしていたため、1日14時間ほど勉強をすることは当たり前の毎日でした。

 

では、その時、私が勉強をすることが大好きだったのかと言うと、決してそうではありません。

勉強を頑張らないといけない理由があったからこそ、私は頑張ることができました。

 

私は、母子家庭だったこともあり、税理士試験の勉強をしていた専門学生の時には、自分で奨学金を借り、自分で稼いだアルバイト収入によって、学費と生活費をまかなっていました。

勉強とのバランスから、アルバイトに入れる時間も限りがあったので、多くのお金を稼ぐことはできません。

そのため、出来るだけお金を使わない生活をする必要がありました。

 

家にいると、クーラーや電気などをつける必要があったので、お金がかかります。

カフェに行くお金も、遊びに行くお金もありません。

 

でも、学校へは行くことができます。学費は借りた奨学金でもう払っていましたから。

勉強だけはお金を支払う必要はありません。クーラーだって、電気だって、学校に行けば、十分すぎるほど、整っています。広い机だってあります。

 

となると、学校で勉強をすることは必然でした。

私は、朝起きてから、夜、学校が閉まるまで、学校に居続けました。

(本当に学校が空いている360日は居ました(笑))

 

さらには、お金がかからないとは言っても、それは今の話。

先に大きなお金を払ってしまっているだけです。

 

この学校に対するお金。

当時、一日あたりいくらかかっているんだろうと調べましたが、一日の学費はだいたい5,000円ほどでした。

 

それを知った時から、

「5,000円払っているのだから、勉強をしないともったいない」

と思い、猛勉強に励みました。

 

死にかけるほどに勉強をした毎日でしたが、あの時「もったいない精神」で頑張れたからこそ、今があります。

もったいないと思える環境で本当に良かったなと今となっては思います。

 

お金がなかったからこそ、もったいないと思えた。

自分でお金を出していたからこそ、もったいないと思えた。

 

性格的な部分もあるかとは思いますが「もったいない」と思える人であれば、このように何かを頑張る原動力にだってなりますよ。

 

頑張る原動力にもなる

何かを頑張る動機は、決して綺麗なものである必要はありません。

頑張る動機は人それぞれ。

私は、何だって、良いと思います。

 

そのため「お金を支払ったからには、損をしたくないという気持ちで頑張る」と言うものも立派な頑張る動機です。

もったいないという気持ちで頑張れることもまた一つの才能ですから。

頑張らない理由を探して、何も行動を起こさないくらいであれば、どんなことであっても、頑張る理由を見つけた方があなたのためになります。

 

また、たとえ、はじめはもったいないという気持ちが頑張る動機だったとしても、続けていくうちに、自然と自分が胸を張れるような動機へと変わっていくものです。

まずは、どんな理由であれ、一歩前へと踏み出すことから、始めていきましょう。

 

なお、もったいない精神が一番効果的なのは、物事を続けることが苦手な方やなかなか行動できない方です。

これらの方にとっては、もったいない精神が支えになることだってあります。

 

「お金を払ってしまったからには、続けよう」

「お金をかけているのだから、行動しないともったいない」

 

そんな風に今の自分を変えてくれるきっかけにもなりますよ。

 

自己投資においては特に大切

もったいない精神は自己投資においては特に大切です。

 

以前のブログでもお伝えしましたが、自己投資はするだけではうまくいきません。

自己投資は、それをした後に、行動をしたり、実践をしてみたりして、前へと進むことで意味が出ていきます。

 

そのため、

「自分は自己投資をこれだけやっているから、うまくいくんだ!」

と、自己投資をすることで、満足をしてしまう方は、要注意です。

 

そんな方は、しっかりと元を取るという考えを意識しましょう。

最低でも、自己投資で支払ったお金分の価値は得るという考え方です。

 

では、どのようにして、自己投資の元を取るか。

やはり、これは、行動に移していかないと、元を取ることは難しいかと思います。

 

ここで、元を取るという考え方の例で、交流会を挙げてみましょう。

 

「良い出逢いとつながりが欲しいから」という理由であなたが交流会に参加をしたとします。

 

この時に、元を取らない自己投資の場合には、参加をするだけで満足をしてしまうようなものです。

これでは、その場限りの出逢いで終わってしまうことが多いですよね。

 

せっかく目の前にチャンスが転がってしまっているかもしれないのに、それを掴まないことは、何とももったいない行動。

限られたお金と時間を費やしているのだから、そのようなもったいない行動は行わないようにしましょう。

 

このように、もったいない想いをしないためにも、ただ参加するだけなく、積極的に交流するなどをして、その交流会での出逢いをつながりに変えていきましょう。

そうやって、行動をしていくことで、いずれチャンスは広がり、強いつながりが生まれていきます。

そして、そのつながりによって、その後の人生が良くなったとすれば…。

 

参加費として支払ったお金と費やした時間の元は十分に取ったことになることでしょう。

むしろ、利益すら出ていることと思います。

 

 

大切なお金や時間を自分に投資をしているからこそ、必ず元以上は取れるように。

もったいない精神で、行動をしていってもらえたらと思います。

 

まずは、自分が行っている自己投資の元を取れるように。

もったいない精神をうまく活用して、ひとつずつ、行動をしていきましょう!

 

本日もお読みいただき、ありがとうございました。

 

※こちらの記事も合わせてお読み頂けると、自己投資の考え方が深まります。

「#45 自己投資をする”だけ”ではうまくいかない」

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