「ちゃんと貯金をしているの?」
お父さんやお母さんから、このような言葉をかけられた方は多いのではないでしょうか?
きっと多くの方が、小さいころから「貯金をしなさい」と教えられてきたかと思います。
ではこの「貯金」という教えは、はたして、本当に正しいのでしょうか?
何のために貯金をしていますか?
私たちが貯金をしている理由としては、ほとんどの方が「将来や万が一のときのため」でしょう。
いざというときの備えは、たしかに大切です。
しかし、この貯金。
何のための貯金なのかを明確にしておかないと、ついつい、「なんとなく」貯金をしてしまうものです。
あなたは、この「なんとなく貯金」をしていませんか?
もし、なんとなく貯金をしているのであれば、損をしてしまう可能性もあります。
え?どういうこと?
そんな風に思われたかもしれません。
簡単に解説をしていきます。
目的が明確でないと貯金は損をすることも…
あなたが貯金をしているお金ですが、おそらく、普通預金口座に入れたままではないかと思います。
この場合において、たとえば100万円預けているとして、そのお金は、10年後にはいくらになっていると思いますか?
普通預金口座や定期預金口座にお金を預けておくと、利息がもらえます。この利息により、預けているあなたのお金は増えていきます。
今の定期預金の利率は、0.002パーセントほどです。
そのため、預けていることで、10年間で増えるお金は200円ほど。手数料の金額にもなりません。
普通預金だと、さらにこの金額は少なくなります。
つまり、お金を預けているだけでは、お金が増えないということです。
そんな状態にも関わらず、多くの人が何百万円ものお金を、預金に預け入れています。
今と昔の「貯金」の常識の違い
ではなぜ、貯金をした方が良いと言われるのでしょうか?
それは今と昔の金利が違うことによる常識の変化によるものです。
30年ほど前までは、普通預金の利息は2パーセントほどでした。
定期預金にもなると、6パーセントから8パーセントという場合もありました。
そんな当時の金利で、普通預金に100万円を預けていたら・・・。
なんと、10年間で増えるお金は79万円ほどになります。
「銀行に預けておくだけ」という少ないリスクでこれだけのお金が増えるのであれば「貯金をしなさい」と言われることも納得できます。
しかし、それは昔の話。今の時代では、そこまで利率が上がるということは考えにくいです。
そのため、貯金をする際は、考えて貯金を行うことをおすすめします。
銀行に預けることだけが貯金ではない
もし、将来的に必要なお金を貯めておきたいなら、積立型の保険や長期投資を活用するのも一つの手段です。
万が一のときのお金はすぐに引き出す必要があるため、預金に預け入れておく必要はありますが、子どもの教育費や自分たちの老後の費用などの長期的に貯めたいお金であれば、普通預金にお金を預けておくことにあまりメリットは感じられません。
積立保険を活用して積み立てていけば、お金が増えるだけではなく、保険としての保障もつきます。
長期投資であれば、変動のリスクがあるものの、増える金額も大きく、少額から始められ、NISAという税金が軽くなる制度もあるため、長期的に資産運用をするならば、こちらの方が良いでしょう。
増やせたものが増やせなかったという機会損失は、大きな損失です。
ただ、意味もなく預金に貯金をするという行為は、この機会損失を生んでしまっています。
私自身も一定の金額を決めて、毎月少しずつ資産運用をしています。
ほんのわずかなちょっとの差です。
ただなんとなく貯金をするのか。
それとも、しっかりと考えてお金を運用していくのか。
これだけで将来、自分のもとにあるお金の量が、明らかに変わります。
「すべて投資する」は危ない
当然、貯金も大切です。
いざというときに、お金が無いと、不都合なこともありますから。
そのため、貯金をする際には、その貯金に「色」を付けましょう。
引っ越しのための貯金。旅行のための貯金。万が一のための貯金。といった風に。
そして、その中で、普通預金で貯金をするのではなく、資産運用で貯金をした方が効率的だなと思った場合には、資産運用で貯金を行っていきましょう。
なんとなく貯金は、損をします。
ただ貯金をしておくということは、考えなくても良いので、ラクかもしれませんが、それを続ければ続けるほど、あなたの損失は増えていきますよ。
せっかく、貯金ができるくらいお金の管理が上手なのであれば。
なんとなくの貯金ではなく、意味をもって貯金をしていってくださいね。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
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