今の僕を構成する大人との出会い

安江一勢オリジナルコラム(無料で読めます)

こんにちは、安江一勢です。

突然ですが、ラジオを始めました。

秘書の優菜さんと2人でおしゃべりするポッドキャスト番組、その名も「安江一勢の脳内会議」。作家で税理士で経営者の僕が、普段ひとりで頭の中でぐるぐる考えていることを、ゆる〜く話す番組です。

動画の時代に、なんで今さらラジオ?と思われるかもしれません。でも僕、車の中とか作業しながらとか、けっこうラジオ聞くんですよね。優菜さんも「子育てしてると一人の時間なんてほぼないけど、移動中だけは自分の時間になる」って言ってて。そういう時間にそっと流しておいてもらえる、そんな番組になったらいいなと思ってます。

第1回はほぼ自己紹介回だったので、話した内容をこのブログにも残しておきますね。

「AIラジオ」事件が起きました

実はこの番組、企画の段階でちょっとした事件がありまして。

優菜さんがノリで「こんなのどう?」って企画案を送ってきたんです。番組名は「AIラジオ」。……え、なにそれ?

で、僕はそれを真夜中に見て、めちゃくちゃ考えたんですよ。せっかく考えてくれた企画を否定しちゃいけない。でも正直これじゃダメだとも伝えたい。傷つけないように、でもごまかさないように。何度も言葉を選び直して、それはもう長文で返信しました。

そしたら優菜さん、「悪ノリのつもりだったのに、ガチのフィードバックが返ってきて、やっちまったと思った」って(笑)。

そう、僕はこういう人間なんです。考えすぎ。会社名に「Think」って付けちゃうくらい、常に何か考えてる。この番組は、そんな脳内をちょっとずつ外に出していく場所にしようと思ってます。

あらためて、僕は何者か

作家としては、累計4万部を超える本を書いてます。お金の本が中心で、『26歳の自分に受けさせたいお金の講義』と『お金よりも先に大切にすべきもの』の2冊。

ちなみにこの2冊目、タイトルを見た小学生が「お金より先に大事なのは命でしょ!」って叫んでたらしくて。……はい、負けました。まだ資本主義の中で生きてない子どもにとっては、そりゃ命ですよね。

税理士としては、23歳で税理士になって、26歳で独立しました。

これ、あまり知られてないんですけど、税理士の平均年齢って60歳くらいなんです。税務署に長く勤めると試験なしで資格がもらえる仕組みがあったり、定年がなくて80歳超えの現役の方がいたりするので。30代は全体の1割、20代なんて1%以下。研修に行くと人生の大先輩ばっかりで、30代の僕はいまだに「超若手」枠です。

経営者としては、経営者さんのお金の相談に乗る外部CFO、社長の参謀役、出版プロデュース、そしてママさん中心の起業コミュニティ「THE潤沢クラブ」の運営。いろいろやってる、ちょっと変わった税理士です。

全部に共通してるのは、「挑戦し続けること」と「考え続けること」。この2つをやめたら、たぶん自分が自分じゃなくなっちゃうんですよね。

なんでそんなに考えるの? 14歳のときの話

番組の中で優菜さんに「いつからそう思うようになったの?」って聞かれて、あんまり人に話してこなかった話をしました。

14歳のとき、父が1億円くらいの借金を背負って、いなくなりました。母と妹と3人で夜逃げして、滋賀から九州の離島・対馬へ。コンビニまで車で30分、山を4つ越えないとたどり着けないところです。

それまでの僕は、友達と京都や大阪に電車で遊びに行くのが好きな、わりとアクティブな中学生でした。ちょうど友達と「大阪に日帰りで行ってみようぜ」って計画を立ててた、その最中だったんです。

転校先は全校生徒50人、1クラス15人、クラス替えなし。最初は「都会から転校生が来た!」ってちょっとした話題になったけど、こっちはそれどころじゃない。そのギャップもあって、そのあといじめられました。

で、あのとき、はっきり思ったんです。

お金がないと、愛も買えないんだな。

家族って愛でできてると思ってたのに、お金がなくなった瞬間にあっさり壊れた。それと同時に、「ちゃんと考えて生きないと、人生詰むな」って痛いほど感じた。

それからは本当に毎日考えて生きてます。というか、考えないと生きられなかった。中2で一回人生が壊れちゃった僕には、将来のことを考えずに生きるって選択肢が、もうなかったんです。

大人に救われた話

そんな時期に、救ってくれた大人がいました。

強制参加の地域マラソン大会を僕がサボってたら、ある体育の先生が横に座ってくれたんです。怒るでもなく、走ってる子たちを横目に、1時間くらいずっと話を聞いてくれた。

その先生が言ってくれた「お前の特徴は粘ることだ」っていう言葉が、今の「続けられる人間」としての僕をつくってくれました。20年近く経った今でも感謝してて、最近出した本の謝辞にも名前を入れさせてもらってます。

一方で、別の担任に「分かるよ、一勢の気持ち」って言われたときは、正直「分かるわけねえだろ」って思いました。悪い先生じゃなかったんですよ。寄り添おうとしてくれてた。でもあの言葉と、あの場所の空気は、今でもはっきり覚えてる。

大人のひと言って、いい意味でも悪い意味でも、子どもの中に一生残るんですよね。

高校でも、専門学校でも、人生を変えてくれた大人がいました。あれがなかったら勉強なんて絶対してないし、下手したら生きてなかったかもしれない。恩しかないです。だから今度は、僕がそういう大人になりたい。

若いうちに本を出したかった理由

学生向けの講演も、たまにやってます。正直に言うと、お金にはなりません。前に東京の女子大で1コマ授業させてもらったときも無報酬、交通費もなし。パフェをおごってもらいました。紹介してくれた先生はハッピーアワーでビール飲んでました(笑)。

でも、それでいいんです。そこでお金をもらいたいわけじゃない。別のところでしっかり稼いで、こういうことは社会貢献としてやる。それが理想かなと。

で、なんで若いうちに本を出すことにこだわったのか。高校生のころから思ってたんですけど、校長先生の話とか偉い外部講師の話って、誰も覚えてないじゃないですか。

対馬の中学校に講演で呼ばれたとき、候補は僕か銀行の頭取さんかのどっちかでした。恩師が粘って僕を推してくれて、結果、僕の話のほうが響いたんです。年が近いから、価値観も例え話も近い。

『お金よりも先に大切にすべきもの』にも「10・20の法則」として書いてますが、20歳上の人が人生の師匠、10歳上の人がメンター。逆に言うと、自分の言葉がちゃんと届くのは10歳下、20歳下の人たち。3世代も上の知らない人の言葉って、なかなか入ってこないんですよね。

29歳で本を出せたからこそ、伝えられることがある。あの日の講演の言葉で、5年後、10年後に何か変わる子がいたら嬉しい。そう思って、今も「タイミング」と「ご縁」を大事にしてます。

本を読んで、著者に会いに行ったら人生が変わった

僕自身、本と著者との出会いで人生が変わった人間です。

新卒で入った会社で本棚の整理を任されたとき、たまたま手に取ったのが永松茂久さんの『言葉は現実化する』でした。社長がイベントの手伝いをしたときにもらって、読まれずに本棚に入ってただけの一冊。借りて読んだら、もう衝撃で。38回読んで、講演会に行って、オンラインサロンに入って、会いに行きました。

当時の僕は、専門学校の「精神と時の部屋」みたいな自習室で1日15時間、多いときは20時間勉強してて、話す相手はコンビニの店員さんとバイト先の店長くらい。友達なんていらないって本気で思ってました。資格とお金を追いかけるのが人生だ、と。

そこに飛び込んできたのが、永松さんの「誰を信じ、誰と共に生きていくのか」という言葉。

人生って結局、誰を選ぶかでしかない。その価値観が、当時の僕にはゼロだった。あの本に出会ってなかったら著者になろうなんて思わなかったし、今の僕はいません。

本は読むだけじゃ変わらない。読んで実践すると変わる。そして、書いた人に会いに行くと一番影響を受ける。真水を浴びたみたいな衝撃でした。

だから僕も、読者の方が会いに来てくれるのがめちゃくちゃ嬉しいんです。「安江さんの本で初めて本を読みました」っていう若い読者も多くて、それがまた励みになってます。

ちなみに『26歳の自分に受けさせたいお金の講義』の「26歳」は、東京の鳥貴族で編集長と飲みながら、いろんなデータを並べて「22歳か、26歳か」と本気で悩んで決めました。転職も結婚も重なって、人生がぼやっとし始める年齢。おかげさまで毎年4月になると売れます。26歳が増えるので(笑)。

この番組で届けたいこと

学生にも、大人にも、読者の方にも、まだ読者じゃない方にも。90歳のおじいちゃんにも聞いてほしいです。

うちの社内会議って、日常で感じたことを持ち寄って、すり合わせて、成長を感じる、けっこう楽しい時間なんですよ。あの感じを外に出せたらいいなっていうのも、この番組を始めた理由のひとつです。

基本的に無編集で出します。つくってない、素のままの僕を、声で受け取ってもらえたら嬉しいです。

質問も募集してます。「今週のイライラ」みたいな企画も考えてるので(優菜さんいわく「たぶんすごい出てくる」)、聞きたいことがあればぜひ送ってください。

今のところ毎週配信していく予定です。人気がないとやめちゃうかもしれないので、フォローとシェア、よろしくお願いします。

それでは、また来週。どうぞ素敵な1日を。

 

ラジオで聞きたい人はこちらから!